2014年10月9日木曜日

SYGNUS-X ブレーキオイル交換

SYGNUS-Xを購入して3年が過ぎた。以前から気になっていたので、走行距離は少ないが交換することにしました。

準備するもの
1.YAMAHA純正ブレーキフルード(DOT4/BF-4)
2.チューブ(シリコン製が使いやすい。バイクのキャブレター用燃料ホース、観賞魚用エアホースでも良いが、長期使用すると変色・硬化して外れやすく使いづらく使用しにくくなる。)
3.注射器(インクジェットプリンター補充用インクセットに入っていたものを利用)
4.スポイト(又は、ノズル付き容器にブレーキオイルを入れ使用する)
5.工具類(8mm片口レンチ、他)
6.バケツ(水とタオルを入れる)
7.ペットボトル(水を半分入れる)

ブレーキオイルの交換で注意
1.ブレーキオイルラインへのエアー混入
 
2.ブレーキオイルの塗装面への付着
3.ブレーキオイルは水分を嫌います。
エアー混入は、ブレーキの効き具合に影響し、最悪ブレーキが効かなくなる恐れがあります。
塗装面への付着は、塗装を侵し変色や熔解させます。(後で気づき、え!という場合が有るので自動車等のそばで作業しない方が良い)
水分を嫌うので、用意したバケツやペッドボトルの水には注意して下さい。(水で濡れた手で作業はしないこと)

バケツの水とタオルの用意について
万一ブレーキオイルが外装等の塗装面に付いた時は、ずぶ濡れタオルを利用し素早く水で流した後拭き取る。こぼしたブレーキオイルは必ず水で流すこと。

水入りペットボトルの用意について
抜いた古いオイルを水に混ぜてしまうと、容器が倒れたりして万一外装等の塗装面に付いてもあまり慌てることも無くなる。(隣に自動車などが有ったら大変なことに)

まず交換ついでに、フロントブレーキを掛けると、ツツツツツツ・・・・と音がするのでブレーキパッドを外し点検する。


ハンドル回りの外装を外し、オイルタンク(ブレーキマスターシリンダー)を露出させる。

タンク回りの汚れを綺麗にする。(特に蓋合わせ目周辺)オイルにじみ等が有った場合はダイヤフラム(ゴム製)等を購入してから作業をします。又、マスターシリンダー部に漏れ滲みが確認された場合は、シリンダーキットの交換等のオーバーホール作業になります。

ブレーキオイルがこぼれたり、他に付着しないように注意しながらネジを外しオイルタンクの蓋を外し、タンク縁回りにオイルが付いていたら、ゴミ等がタンク内に入らないように綺麗なウエスで拭き取る。(塗装済みのオイルタンクの場合特に注意すること)

外した蓋とダイヤフラム(ゴム製)は、回りにオイルを付着させたり汚さないようにするか、出来れば水で洗い高圧エアー等で噴き完全に乾かしてから取り付ける。

タンク内のブレーキオイルがこぼれたり、他に付着しないように注意しながら注射器でブレーキオイルを抜く、このときタンクの底の穴の中までオイルを抜かないことと、エアー混入やオイル飛散の原因になるため、作業完了までブレーキレバーを動かさないこと。

ブレーキキャリパーのブリードスクリユーにシリコンホースと押し込んだ状態で注射器を接続したら、新しいブレーキオイルをタンクに注入(基本的にスポイドの利用が良い)。

ブリードスクリユーを緩めタンクのオイル量を見ながら注射器のピストンをゆっくり引く、タンクのオイルが無くなる前に引くのを止め、ブリードスクリユー締める。タンクにオイルを注入し抜いているオイルが綺麗になるまで繰り返す。注射器が小さい場合には一杯になったら、ブリードスクリユー締めシリコンホースから外し、水の入ったペットボトルの中へ捨て、再度同じ作業を繰り返す。

オイルが綺麗になったら、オイルタンクに適量のオイルを入れ蓋を閉めてから、ブレーキレバーを握るのを繰り返し、オイルの量とブレーキの感触を確かめる。異常が無ければ外装を取り付けてからブレーキテストして完了。

ブレーキレバーを作動させてオイル交換をする方法も有りますが、オイルの飛散やマスターシリンダーのピストンが通常の移動範囲以上に移動するため、シリンダー内の付着物や腐食部分を通過しカップゴムを痛める可能性が有り、痛めるとオイル漏れの原因につなるため、オーバーホールした時以外は控えた方が良いと思います。万一、エアーが入ってしまった時等は、場合によって行うようになります。
オイルチェンジャーを使用するのが良いのですが、個人では購入する人はいないでしょう。

ブレーキオイルの交換やブレーキ回りの分解作業には、整備士の資格が必要です。
作業する場合には、すべて自己責任になります。