私は気がつかなかったのですが、入庫時にリヤブレーキローターが焼けて少し変色していたので、ベーパーロックを起こしたのはリヤかと確認されました。サービス担当によるとフロントは珍しいとのことでした。
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ツーリング前のリヤディスクローター |
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ツーリング後のリヤディスクローター |
標準DOT4なので沸点の高いDOT5に交換できないかと相談したところ、DOT5はシリコーン系なのでシール類を交換しないと良くないとのことでグリコール系のDOT4にして貰いました。帰宅し調べてみるとDOT5.1で有ればグリコール系にようだ。但し、最近のDOT4は沸点がDOT5に近い製品が多いようです。
DOT規格のDOTって何?
簡単に言えば日本のJIS規格のようなもので、アメリカの交通省(Department of Transportation)の略です。このD.O.Tで設定されているFMVSS基準 (Federal Motor Vehicle Safety Standard 米国自動車安全基準)において様々な項目からブレーキフルードを以下のように規格分類しています。
基 準 | 主成分 | ドライ沸点 | ウェット沸点 | 粘度(100℃) | 粘度(-40℃) | ph値 |
---|---|---|---|---|---|---|
DOT 3 | グリコール | 205℃以上 | 140℃以上 | 1.5cst以上 | 1500cst以下 | 7.0-11.5 |
DOT 4 | グリコール | 230℃以上 | 155℃以上 | 1.5cst以上 | 1800cst以下 | 7.0-11.5 |
DOT 5.1 | グリコール | 260℃以上 | 180℃以上 | 1.5cst以上 | 900cst以下 | 7.0-11.5 |
DOT 5 | シリコン | 260℃以上 | 180℃以上 | 1.5cst以上 | 900cst以下 | 7.0-11.5 |
- □ ドライ沸点...吸湿率 0%時の沸点です。新品時の沸点です。
- □ ウェット沸点...吸湿率 3.7%時の沸点です。1~2年間使用後の沸点です。
- □ 粘度...ブレーキフルードの流動性を示す数値です。数値が大きいと固くなり流動性が悪くなります。低温時でこの数値が高いとABSの作動性に悪影響を及ぼします。
- □ ph値...酸性/アルカリ性を表す数値です。 7.0以下ですと酸性度が強くなり、周辺部品の腐食を促進します。
交換後のフィーリングは、タッチ良く、反応良く、しっかり効く。交換前の違和感は無く、明らかに違いを感じられます。
気になる作業方法は、バキューム式交換方法でしたので安心いたしました。加圧式の場合はブレーキフルードが飛散したり、ピストン式ではシール類のダメージやブレーキフルードの飛散が気になります。
交換工賃は、「BMWサービス」や「BMWインスペクション」の時に一緒に行った方が大分安く感じられました。
ブレーキフルード 約500円
交換工賃 約8,000円
ついでに
オイル交換後約3,000km走ったので、夏休みのツーリングに備え、今日は自宅でオイル交換の予定でしたが、エンジンオイルとオイルフィルターを交換して頂きました。
エンジンオイル MOTUL 7100 10W40
katsuです 私も新車購入直後に何度かフロントブレーキのベーパーロックを経験しましたよ、ディーラーで調べてもらったらDOHCになって以降、試乗車も含め数例確認されているとの事で、ブレーキフルード交換及びブレーキパット交換(全て無料)になりました。
返信削除DOHCになってからブレーキパットの仕様が変更になった?とのことで、SOHCモデル用のパットに交換したら効きも良くなりベーパーロックも無くなりました。
katsuさん、こんばんは。
返信削除情報有り難うございます。
数例あり、katsuさんも経験されたとのことで、RTでもベーパーロック有るのですね。
夏ではありませんが、もっと長い距離をもっと攻めても今までは何ともなかったので、最近のバイクでは、通常縁のないものだと思っていました。有るのかな・・・。。なんて思っていたところも有りましたが、重量と暑さの影響が大きいのでしょうか。
パットの件も情報有り難うございました。残りが少ないとベーパーロックが起きやすいのでしょうが、まだ半分残っていました。夏は走りに気をつけないといけないような気がします。でも、楽しみが減ります。