2012年8月7日火曜日

R1200RT(DOHC) ブレーキフルード交換(ベーパーロック)

先日、ツーリング中の下り坂でフロントブレーキがベーパーロックになってしまった。心配なので今日ディーラーでブレーキフルードの交換をしてきました。

私は気がつかなかったのですが、入庫時にリヤブレーキローターが焼けて少し変色していたので、ベーパーロックを起こしたのはリヤかと確認されました。サービス担当によるとフロントは珍しいとのことでした。

ツーリング前のリヤディスクローター

ツーリング後のリヤディスクローター



標準DOT4なので沸点の高いDOT5に交換できないかと相談したところ、DOT5はシリコーン系なのでシール類を交換しないと良くないとのことでグリコール系のDOT4にして貰いました。
帰宅し調べてみるとDOT5.1で有ればグリコール系にようだ。但し、最近のDOT4は沸点がDOT5に近い製品が多いようです。

DOT規格のDOTって何?
簡単に言えば日本のJIS規格のようなもので、アメリカの交通省(Department of Transportation)の略です。このD.O.Tで設定されているFMVSS基準 (Federal Motor Vehicle Safety Standard 米国自動車安全基準)において様々な項目からブレーキフルードを以下のように規格分類しています。
基 準主成分ドライ沸点ウェット沸点粘度(100℃)粘度(-40℃)ph値
DOT 3グリコール205℃以上140℃以上1.5cst以上1500cst以下7.0-11.5
DOT 4グリコール230℃以上155℃以上1.5cst以上1800cst以下7.0-11.5
DOT 5.1グリコール260℃以上180℃以上1.5cst以上900cst以下7.0-11.5
DOT 5シリコン260℃以上180℃以上1.5cst以上900cst以下7.0-11.5
  • □ ドライ沸点...吸湿率 0%時の沸点です。新品時の沸点です。
  • □ ウェット沸点...吸湿率 3.7%時の沸点です。1~2年間使用後の沸点です。
  • □ 粘度...ブレーキフルードの流動性を示す数値です。数値が大きいと固くなり流動性が悪くなります。低温時でこの数値が高いとABSの作動性に悪影響を及ぼします。
  • □ ph値...酸性/アルカリ性を表す数値です。 7.0以下ですと酸性度が強くなり、周辺部品の腐食を促進します。

交換後のフィーリングは、タッチ良く、反応良く、しっかり効く。交換前の違和感は無く、明らかに違いを感じられます。

気になる作業方法は、バキューム式交換方法でしたので安心いたしました。加圧式の場合はブレーキフルードが飛散したり、ピストン式ではシール類のダメージやブレーキフルードの飛散が気になります。

交換工賃は、「BMWサービス」や「BMWインスペクション」の時に一緒に行った方が大分安く感じられました。

ブレーキフルード   約500円
交換工賃        約8,000円


ついでに
オイル交換後約3,000km走ったので、夏休みのツーリングに備え、今日は自宅でオイル交換の予定でしたが、エンジンオイルとオイルフィルターを交換して頂きました。

エンジンオイル MOTUL 7100 10W40

2 件のコメント:

  1. katsuです 私も新車購入直後に何度かフロントブレーキのベーパーロックを経験しましたよ、ディーラーで調べてもらったらDOHCになって以降、試乗車も含め数例確認されているとの事で、ブレーキフルード交換及びブレーキパット交換(全て無料)になりました。
     DOHCになってからブレーキパットの仕様が変更になった?とのことで、SOHCモデル用のパットに交換したら効きも良くなりベーパーロックも無くなりました。

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  2. katsuさん、こんばんは。
    情報有り難うございます。
    数例あり、katsuさんも経験されたとのことで、RTでもベーパーロック有るのですね。
    夏ではありませんが、もっと長い距離をもっと攻めても今までは何ともなかったので、最近のバイクでは、通常縁のないものだと思っていました。有るのかな・・・。。なんて思っていたところも有りましたが、重量と暑さの影響が大きいのでしょうか。
    パットの件も情報有り難うございました。残りが少ないとベーパーロックが起きやすいのでしょうが、まだ半分残っていました。夏は走りに気をつけないといけないような気がします。でも、楽しみが減ります。

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