2013年1月4日金曜日

明けましておめでとうございます! 2013年 赤岳登頂

2013年、明けましておめでとうございます! 

息子(中学2年生)と八ヶ岳の赤岳(標高2,899m)へ、雪山登山に行ってきました。
昨年の正月休みに行く予定でしたが、息子が足を怪我してドクターストップ。今年なって天候が良さそうなので行くことにしました。

1日目
美濃戸口(標高1,490m)~美濃戸~行者小屋(標高2,354m)

小雪が舞っているなか出発。美濃戸口の駐車場から美濃戸までは車道やショートカットの登山道を歩く。美濃戸から先は以前下った南沢の樹林帯を登って行く。
美濃戸~行者小屋(息子)
トレースが無ければ迷うのは間違いなさそう。初めて冬の八ヶ岳に入った時は、北沢からGARMINのGPSを持って入山したが、連日大雪が降った日でトレースがあまり分からなかった。
美濃戸~行者小屋
積雪があるため木々の枝が実質低くなり、ザックにつけてピッケルが時々引っかかる。下山者から状況を聞くが、風が強く視界が無いため赤岳登頂を諦め下山してきたという方々ばかり。後半赤岳展望荘より下山してきた方が一人、風が弱くなったので降りてきたが昨日は1日動け無かったとのことでした。箱根駅伝も強風の影響で大変だった。
美濃戸~行者小屋
昼頃、標高2,354mにある「行者小屋」に到着する。冬期は休業だが、今シーズンの年末年始営業は12月29日~1月5日の泊まりまで宿泊できます。
温度計を忘れてしまい気温が分からない。失敗した。
行者小屋
行者小屋到着時に稜線は見えない。この先どうするか考えているうちに、歩いていると感じ無かった冷たさが体を襲ってくる。稜線にある赤岳展望荘に宿泊予定でしたが、屋外で待機するには気温か低い。状況判断で行者小屋に泊まることにする。
稜線は見ることができない
宿泊手続きを済ませ昼食をしていると、赤岳が姿を現した。登っている登山者も見えるが風が強そうだ。
午後2時頃、赤岳が姿を現す
時間がたつにつれ目的の赤岳は、荒れた天気の後の真っ白な姿を見せてくれました。
今日、午後から天候が良くなるという天気予報が当たり、明日の予報も良く、登山条件がよさそうに思えた。
赤岳
午後6時から夕食、最近小山小屋の食事はどこへ行ってもほとんど良い。でも当たり前だが宿泊料金も高くなっている。
夕食はビーフストロガノフ(シチュー?)
山小屋でも個室を設定しているところが増えてきている。登山者のマナーが旅館感覚になって来ているためも有るだろうが、山小屋が客商売的になってきているようにも思える。昔の山小屋は登山者も手伝い宿泊させてもらったが、宿と同じように山小屋の人に色々要求をする登山者が増えてきて宿泊客感覚になってきているのと、マナーが悪くなってきている。
小さな山小屋で混雑時など手伝いをすると、目的では無いが場所の良い寝床を指定してくれたりする。混んでいるときは持参したザックは屋外に置き、食事をするところと寝るところが同じ場所で、食事の用意するときは屋外へ出され待機(夏でも寒いですよ)、この間テーブルの設置配膳(手伝いをする)。完了後入室となり食事。
4人部屋の個室をとったが、部屋は寒く息をしていて鼻が痛い。電気ごたつが有ったが通電は4時からで、それまで食堂と廊下のストーブで暖まるしか無かった。布団類は冷たく消灯の8時半までに電気こたつを利用し暖めておく。利用できるものは利用しよう。4人分の寝具を2人で使用して寝たので寒くなく寝れた。
忘れずにヘッドライトの準備のあと、水が凍らないように水筒と添い寝する。このあたりでも夜の外気温は-20度くらいまで下がる。外で-20度になるとシェラカップの焼酎の水割が凍っていく様子が目視できます。水割りは通常氷が溶けて薄くなるが、凍ってきて濃くなり飲む特に揺れるので凍り付かず氷り無しでOKです!
消灯・・・・・。
電気が使用できるうちに布団を暖めておく
布団の中に寝袋を入れて寝る
北沢を登った通年営業の「赤岳鉱泉」個室にはファンヒーターが設置されていたが、これぞ山小屋だ。(電気ごたつが有るが・・・・・)


2日目
行者小屋(標高2,354m)~文三郎道~赤岳(標高2,899m)~地蔵尾根~行者小屋(標高2,354m)~美濃戸~美濃戸口(標高1,490m)

6:30朝食。出発準備を済ませ表に出ると、赤岳はくっきり見える。上は風が強そうだが天気は良い。
天気は良いが風はかなりありそう
相変わらず、山の風下に雲が出来ている。雲の出来る角度で風の強さが判断できる。
息子の選択で、急傾斜だが高度を稼げ、展望の良い文三郎道から登ることにする。
文三郎道の途中から三叉峰方面

文三郎道の途中から阿弥陀岳
高度を上げ文三郎道を登って行く。
昨夜、会話をした冬山登山が初めてというグループから声をかけられたが、完全防備で顔が分からなかった。尾根に出て上を目指す人もいたとのことでしたが、風が強いので引き返してきたとのことでした。経験、技量にも大きく左右されると思いますが、天候の他、強風、視界不良は危険で、不安、無理と思ったら、又来れば良いと思い引き返すことを伝えておいた。せっかく来たのにと思いますが、大事なことだと思います。無事帰宅が一番です。
文三郎道の途中
尾根へ出ると風が強く、急ぎ赤岳の東側へ回り込む。ここからは本格的な岩場の登りになる。
岩は氷の塊にも見える。息子の顔を見ると眉毛が凍っていた。
赤岳頂上近く、急傾斜の登り

登っている息子の後ろ姿が、ぎこちなく見える。恐怖心からだと思うが腰が引けている。
頑張って登っている息子
高度が上がり、阿弥陀岳が下に見えるようになった。
赤岳頂上近くより阿弥陀岳方面
もう一息で山頂、頑張れ息子。
赤岳頂上直下
赤岳頂上に登頂。天気は最高。気分も最高。前回より雪は多いし、寒さ厳しい表情でした。
気温は-20度以下で風があるので体感温度はもっと低い。
赤岳山頂(私)

赤岳山頂(息子)
眼下に宿泊した行者小屋が小さく見え、北アルプスも見える。
赤岳山頂から行者小屋・赤岳鉱泉
赤岳 標高2,899m

後方に南アルプスがくっきり見えます。
赤岳山頂から阿弥陀岳

下っていく三叉峰・硫黄岳方面も真っ白です

赤岳頂上小屋の表示 標高2899.2m
時折風にあおられ、体を持って行かれながら歩く。
登ったら宿泊予定だった「赤岳展望荘」のこの写真を撮りたかったが、寒さのせいで買ったカメラが「バッテリーを交換して下さい」表示。懐に入れしばし待ち撮影するが、2枚ほどで同じ状態。確認と取り直しも出来ず懐へカメラを入れる。風上に延びていく。

赤岳展望荘のアンテナに着いた雪
右上に手袋が
カメラを懐からだし撮影するが2~3枚で撮れなくなる。風が強くなってきているようで、条件が良いときに登頂出来たようだ。
地蔵ノ頭付近から赤岳


地蔵ノ頭付近から赤岳
ここまで下るとカメラが正常に作動するようになる。頂上付近はさらに風が強くなったようだ。
地蔵尾根より赤岳

地蔵尾根の樹林帯から硫黄岳方面
青空に凍り付いた木々。
青に白。
赤岳登山から行者小屋まで戻る。上は風が弱まったように見え、雪煙などが見えない。
最高の景色です!
行者小屋まで下り赤岳
昼食です。水筒を保冷バックに入れザックで持ち歩いていても内側面が凍ってしまう。
持ち歩いていた水筒の水が凍っていた
下山前に登頂した赤岳をバックに記念撮影、息子の心境はいかに。ちょっと大人びて見えた。
下山前に赤岳をバックに記念撮影
美濃戸口八ヶ岳山荘の脇に有る登山届け提出場所の前で、無事下山の撮影。駐車場のすぐ脇になります。

美濃戸口の登山届け提出場所

家にいる妻に無事下山の連絡をしました。
帰宅途中、双葉SAで暖かい食事をして体を温める。事故があって交互通行になっている笹子トンネルの渋滞もあり遅くなったが無事帰宅。雪山より寒く感じ、冬山装備はすごい!

4 件のコメント:

  1. 厳しい環境の中、息子さん頑張りましたね。
    平地では想像できない雪と氷の世界で一回り成長されたのではないでしょうか。
    私にはムリです、はい。

    返信削除
    返信
    1. ハマクジラさん、息子は来年受験生で、今年行かなかっら当分無理でしょう。条件が悪ければ登頂を諦めるしかありませんでした。一度諦めたことがありましたが、今回はラッキーでした。
      息子は山にいるときには、多少変わってきたように見えましたが、帰宅したら元に戻ってしまいました。何かが残っていたらと思います。
      6~70代の男女がテント持参で入山して来ていますし、私より年配の方のほうが多いですよ!ただ中高生は見掛けませんでした。

      削除
  2. kanetakaさん、すごくワイルドなスポーツマンなんですね。びっくりです!息子さんも、この親にしてこの子ありの逞しさで成長中ですね。うちの息子に息子さんの爪の垢を煎じて飲ませても、結局は、この親にしてこの子ありですから、無駄ですね~

    返信削除
    返信
    1. sas.natoさん、転職ストレスが溜まる仕事をし始めたときに、単独登山を始めました。主に北アルプス周辺です。
      息子には色々経験させたいのですが、学校に行き始めてからは休みが合わず、なかなか機会が有りません。本人の意思を確認して思い切ってチャレンジさせていますが、本人はどう思っているのでしょうか。息子の希望はテント持ちで雪山に行きたかったようですが、準備期間が少なく小屋泊まりにしました。
      体を動かすことが好きなのですが、勉強の方は・・・・・。これから受験、部活などで一緒に出来る時間がますます減りそうです。



      削除

ブログ投稿に、コメント有り難うございます。